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先生の下の名前は忘れた

高校の頃、日本史の先生が好きだった。

スーパー優しく、授業が分かりやすく、字がきれいで、かっこいい、いい声、の本当にハイパー素敵な先生だった。(私のクラス担任は学年でも有名な悪い意味での変人であったので、その素晴らしさが身に染みた。)

ところで、私は高校の思い出はそこまでよいものがない。

記憶として残っているのは、早く卒業したかったことや部活がダルかったこと、TSUTAYAに漫画雑誌を立ち読みしにくいのが一時期生きがいになっていたこと、文化祭の後夜祭に出ずに坂上のラーメン屋でラーメンを食べ、後夜祭で打ちあがる花火をラーメン屋で観たこと、情緒が不安定だったことなど、冴えないオブザ冴えないといった感じだった。

そんな冴えない感じの受動的な高校生であったので、直接的な先生との思い出もあまりない。(先生最高~とは常に言っていた気がする)

日本史の勉強が楽しくて成績がよくなったこととか、先生が文化祭の準備でなぜかサッカーのユニフォーム?みたいなのを着ていて(長いサッカー用のソックスを履いていた)先生に対してかなり好意的な感情を抱いていた私でもまじかよ…と笑ったとか、先生に質問しに行こうかと思ったけどこんなこと質問していいのか…となって、教室から先生のいる指導室の前の辺りをぐるぐるして挙動不審なところを同じ部活の子にみられたとか、同じコースの可愛い子が先生とすごく仲良さそうでへこんだとか、まぁそういう話しかない。

上に書いたことは多分文章に残さなければ忘れてしまうと思うんだけど、1個多分忘れないだろうという思い出がある。

それはセンター試験後、友達経由で先生が「○○(私の本名)が進路について相談があればのるから」と言っていたと聞いたことだ。先生は私の担任ではないし、話したことも数えるほどしかなかったので、とても驚いた。

私は志望校に受かるであろう点を取っていたため、進路について相談することがなく、結局話をしには行かなかった。(今思えば、どうにかこうにか相談をひねり出して先生と話せよとまじで思う。)

私には年上にとても可愛がられた経験がないし、仲のいい恩師みたいな人もいない。だから、そうやって好きな先生が気にかけてくれて、とても嬉しかった。

高校に通っていたのはもう数年前のことで、思い出せないことの方が多い。でも、こうやって気にかけてくれる先生がいてよかったということは忘れないといいなと思う。