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「よるとあさの歌」靴を脱がないと布団で向かい合ってエッチ出来ない

「よるとあさの歌」はバンドもののBL漫画です。今年読んだBLの中でも1番と言っていいくらいに面白い作品なので、BL作品が読める方、フレッシュな拷問描写がみたい方は読むのをおすすめします!

さて、拷問シーンが画期的!とかバンドマンとファンの関係とか色々話したい点があるのですが、今回は靴を使った演出について言及しつつ記事を書きたいと思います。ストーリーについてネタバレしているので、折りたたみます。

 

よるとあさの歌 (バンブーコミックス Qpaコレクション)

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主人公の1人、朝一はバンドに新しく加入したもう1人の主人公であるヨルから好意を向けられ戸惑います。ヨルは彼よりもルックスがよくて、高身長、楽器も弾けて作詞作曲もできる。おまけに、自分よりファンからの人気も高い。ヨルの存在のせいで、朝一のコンプレックスはどんどん膨らんでいきます。

朝一がヨルに対してコンプレックスを抱いているとわかる描写の1つとして、朝一の履いている靴が厚底になっているというものがあります。ヨルとの差を埋めるために楽器を弾けるようになる努力をするとかいうのではなく、厚底の靴を履くというのが朝一のキャラクターをよく示しています。

そんな状況の中、元々所属していたバンドの再結成ライブでのヨルの歌を聞いて朝一はどうしようもなく興奮してしまいます。自分にないものを持つ気に入らない相手、しかも自分は可愛い女の子が好きなはずなのに…。そういった気持ちに整理をつけないまま、朝一は衝動のままに厚底の靴を履いて、ヨルとトイレでのセックスを始めてしまうのです…。考えてみると、この辺りはわりと王道のストーリー展開ですね。

その後、朝一はヨルの存在を受け入れる努力をせず、ひどい態度ばかりとり、物語の後半にきつい報い(a.k.a.砂利いりローション攻め)を受けることに。

この拷問描写は結構キツイのですが、これがあるからこそ朝一がヨルにしてきたことの酷さを認識し、ヨルに対して初めて強く心配をするという場面につながっていきます。

ヨルを心配するシーンでの朝一はボロボロで、裸足です。厚底の靴を彼のコンプレックスの象徴として捉えると、それを履かずにヨルに抱擁されるシーンは、彼のヨルへのコンプレックスやヨルにどうにもこうにもひかれてしまっている気持ちの整理が始まっていると捉えられます。

物語の終盤、朝一がヨルに俺なんかのどこがいいのか?と問うと

ヨルは「かっこいいとこもダメなとこも全部ひっくるめて好き」と答えます。

背が低くて、楽器が弾けなくて、作詞作曲した曲がすごいダサくて、女の子と間違えて男とセックスしちゃうバカで、ヤクザの妹にケガさせてボコボコにされておしっこかけられても、ヨルは朝一が好きなのです。

このセリフ以降のシーンで朝一が履くのはただのスニーカーです。また、2人が付き合い始めてからのセックスも靴を脱いだ状態で行われます。もう朝一はヨルの前で虚勢をはる必要はなくなったからです。靴を脱いで向かい合って、セックスする2人はとても気持ちよさそうかつ幸せそうで、読み終わってからBLを読む楽しみを深く噛みしめられました。